雀 No.2

手のひらに、そっと羽を休めた一羽の雀。
その愛らしい姿は、すべて七宝焼で表現されています。

一枚の銅板を切り出し、金鎚で丁寧に打ち出して生まれた立体的な造形。
そこに幾度も施釉と焼成を重ね、七宝ならではの深い色と艶を宿しました。

なかでも、No.2モデルは特別。
純銀の線を極限まで細く立て、羽一枚一枚の繊細な文様や、愛らしい瞳のきらめきまでをも描き出しています。
間近で見るたびに、その精緻さと温もりに心を奪われることでしょう。
No.1との違いは、その立体感。
好みの範疇になりますが、No.2はより立体的な造形となり制作は難しくなります。

ただの装飾品ではなく、時を超えて愛される“小さな芸術作品”。
この一羽が、あなたの空間に静かな物語を添えます。

そして手にした瞬間、きっと誇らしく思うはずです——世界に誇る日本の伝統工芸を、自分の人生に迎え入れたことを。

制作者 七宝作家 相川孝文